館長のページ

 

新型コロナウイルス禍の渦中で

2020.5.15(金曜)

 

新型コロナウイルスの感染がパンデミックとなり、おおくの方が亡くなられ、心を痛めております。当館も2月19日からイベントが中止となり、3月6日からは展示室も閉鎖される事態となってしまいました。準備していた春季特別展「神崎川展―川港・吹田のものがたり」(4月25日~5月31日)も中止となりました。図録も完成したのに、残念です。6月からの「さわる月間」と西村公朝作品の「企画展」も断念せざるをえなくなりました。さらに市民が主体となった実行委員会が鋭意企画中であった、夏季展示「めぐる、かわる、つながる―生命の循環のふしぎ」も今年度の開催は中止となりました。

4月7日に国の緊急事態宣言がだされ、大阪が指定地域となった以上、仕方のない措置とはいえ、耐え忍ぶのも長期間となるとつらいものがあります。とりわけ先行きがみえない不安は多くの人に重くのしかかっています。ウイルスとの戦いは医学的な領域が主戦場となっていますが、一刻も早く治療や予防の手立てが講じられることを願ってやみません。

さて、当館では4月1日にあたらしい人事がスタートしました。高橋真希学芸員が館長に、池田直子学芸員が副館長に就任しました。藤井裕之副館長は3月末日で退職し、4月からは再任用で業務に当っています。また考古学が専門の竹原千佳誉学芸員が新規採用されました。他方、わたし自身は特別館長という肩書をもつこととなりました。したがいまして、「館長のページ」は「特別館長のページ」へと衣替えしています。

上記の学芸員に五月女賢司、河島明子の両名を加えると6名の学芸員体制ということになり、平成21年度以来のことだそうです。このようにフレッシュで、かつ強化されたメンバーでスクラムを組もうとしていた矢先、コロナウイルス禍で出鼻をくじかれた格好となっています。博物館は行政サービスを担う施設でもあり、来館者がいないことはさみしいかぎりです。とりわけ学芸員総出で春の神崎川展に取り組んでいただけに、無念のきわみです。来年の春季特別展か企画展としてリベンジをはたしたいと思います。そして、期待に添えるようさらに練り上げたいと思っています。

また、夏季展示にむけて市民実行委員会の皆さまがたが知恵を出し合い、準備を進めてきた段階で中止となったことも残念です。こちらも来年、そのレガシーを引き継ぐ形での展開を願っています。
                            (春季特別展の本来の開幕日、4月25日に記す)



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